ご注意!知られていない単元未満株のデメリット

資産形成

こんにちは、ととです。

投資を行う中で、できるだけリスクを避けて、より低価格で購入したいと思うのは、投資家の皆さんの共通認識だと思います。

そのような中で最近手数料無料化が進み、投資環境が整ってきた単元未満株について、リスクや取得価格の低下など多角的な観点から解説いたします。

高配当猫
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単元未満株の魅力やデメリットについて解説するで

今回の記事は、これから単元未満株で投資を始める方や、気になってるけど詳しく知りたい方向けの記事となっています。

この記事のポイント

・少額資金でリスクを減らすには良い投資方法

・下落局面で強く、上昇局面で弱い

・取引方法と買付余力に注意

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単元未満株とは

単元未満株は1株から購入できるサービスの総称です。

通常、個別株(JTやNTTなど)は100株の単元株で購入するしかありませんが、単元未満株のサービスを利用すると、以下の通り投資額を抑えることができます。

JTの場合(1株:3,757円)

・単元株(100株)で購入する場合、375,700円

・単元未満株(1株)で購入する場合、3,757円

メリット

少額資金

前項でも解説したように、単元未満株で購入する場合、単元株で購入する際と比較して最大1/100の価格で購入できます。

単元株で購入する場合、容易に数十万の買い物となるので、初めは恐怖を感じることがあると思いますが、単元未満株であれば、安ければ数百円程度なので、そこまで恐怖は感じずに投資ができます。

単元株を買う資金がない場合でも、買いたい銘柄が購入できるのは大きなメリットです。

時間分散

2つ目のメリットとして時間分散があります。

単元株で購入した後、株価が下落したら、損失が大きくなってしまいます。そのようなリスクを未然に防ぐことができます。

単元未満株を時間を分散して購入することで、下落局面において単元株で購入した場合の取得金額と比較して、単元未満株で購入した方が低い平均取得金額とすることができます

以下の例で解説すると、10回に分けて購入することで、取得金額を低くすることができます。

下落局面

購入したい銘柄が下落局面である場合、最も効率的な投資方法は下落の底で購入することです。

しかし、よほど熟練者でもない限り、下落局面での底を見分けることはできず、投資初心者がやると博打でしかありません。

底だと思って購入しても、更に株価下落してしまい、含み損が拡大してしまうこともしばしば。。。

そのような場合に単元未満株を購入していくことで、平均取得金額を下げつつ、お目当ての銘柄をしっかり購入することができます。また、大きな含み損も抱えることは少なくなります。

デメリット

上昇局面

メリットと反対に上昇局面の場合、取得金額が徐々に上昇していくため、上昇する確信があれば単元株で購入した方が、取得金額を抑えることができます。

取引方法

単元未満株の買付方法に関して、楽天証券やSBI証券は「成行注文」で行います。

成行注文とは、いくらでもいいから買います!という買い方で、市場に出ている売り注文の中でもっと安い金額で購入するものです。

よって、狙った金額とは異なる金額で約定することがあります。

また、成行注文を出すタイミングもリアルタイムではなく、注文を出したタイミングで約定するタイミングも異なります。

以下にSBI証券の例を示しますが、当日中に約定したい場合は、当日の13:30までに注文を出す必要があり、13:30を超えてしまうと翌日の約定となってしまいます。

日を跨いだ場合、米国市場などの影響で株価が想定よりも高くなってしまうことがありますので、可能な限り当日中の約定を行いましょう。

SBI証券

買付余力

あまり知られていないのが買付余力についてのデメリットです。

単元未満株の注文は成行となるので、注文を出すタイミングの株価よりも多くの買付余力が必要です。

実際に私が失敗したのは、単元未満株を5株持っている銘柄の株主優待の権利が、翌日確定するタイミングで、残り95株分の株を購入しようとした際、買付余力として必要な金額が足りなかったことがあります。

株価が1,000円の場合、単元株は100,000円ですが、95株購入しようとすると約114,000円(95×1,000×1.2)が必要になってしまうということです。

想定以上に買付余力が必要になる場合があるので、計画的に時間分散していきましょう。

株主優待

どの株主優待の条件も100株以上となっているので、基本的に単元未満株の場合、株主優待がもらえないことが多いです。

株主優待が欲しい方は、単元株で購入するか計画的に単元未満株を購入して100株とするようにしましょう。

まとめ

今回は単元未満株のメリット・デメリットについて解説しました。

各証券会社でも単元未満株の手数料無料化が進められており、投資しやすい環境が整ってきたと感じています。

今回のメリット・デメリットを理解した上で単元未満株への投資を検討してみましょう。

この記事のポイント

・少額資金でリスクを減らすには良い投資方法

・下落局面で強く、上昇局面で弱い

・取引方法と買付余力に注意

以上、この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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