これだけ!高配当株の探し方

資産形成

こんにちは、ととです。

株式投資を始めたはいいけど、銘柄選びや買い時の判断など、分からないことだらけですよね。私も初めは何を基準に購入して良いのか分からず、リスキーな投資をやっていました。

今回は投資に値する企業の探し方や買い時について、どんな指標を確認すれば良いかを解説いたします。

投資する前に確認していただきたい指標は以下となります。まず初めは★3つの指標の3点を確認していただければ、どの銘柄に投資すべきか、買い時はいつかなどを判断する材料となります。残りは余裕があるときに確認しても全然問題ありません。

確認すべき指標

・売上高(★★)

 →企業の収入

・利益率(★★)

 →効率的に儲けたか

・EPS(★★★)

 →1株当たりの儲け

・PER(★★★)

 →割高か割安か

・配当利回り(★★★)

 →投資に対する配当金

・配当性向(★★)

 →企業の配当スタンス

・自己資本比率(★)

 →企業の財務評価

・フリーCF(★)

 →経営の自由度

高配当株とは

株式投資の手法の一つで、株式の売買益(キャピタルゲイン)を狙うのではなく、配当金(インカムゲイン)を受け取ることを目的として投資を行うことです。

高配当株の投資についてのメリット・デメリットは以下の記事で紹介しているので、併せて確認してください。

判断指標

私が重要と考えている指標を以下に示しました。★の数は優先度を示しており、まずは★3つの指標から分析するようにしてください。時間的に余裕があれば★2つに取り組み、時間と考える余裕があれば★1つも分析するくらいで構いません。

売上高(★★)

売上は企業の収入の合計値です。この収入から経費などが差し引かれて、残った額で配当金が支払われますので、売上が激減した場合は、配当金も減少(減配)する可能性があります。

利益率(★★)

利益率にも様々ありますが、ROEを見ることをオススメします。

アルファベット3文字きた!と思った方、警戒しないでください。まずはこの指標がどれだけあれば良いかだけ覚えれば大丈夫です。定義も書きますが、初めは無視してください。

ROEは10%以上であれば優良企業と言われ、貰ったお金でどれだけ稼いだかの指標なので、他の企業との比較に使用することもできます。より高い方が企業として稼ぐ効率が高いということですね。

ここからは参考で定義を示しますと、ROEは自己資本利益率と呼ばれるもので、純資産(株式により得た資金等)で純利益を割った指標です。

純利益とは売上高から原価や経費、法人税などを差引いた指標で、簡単にいうと"儲け"です。ROEとはどれだけ効率的に儲けたかを示しています。

注意していただきたいのは、純資産には特別利益や特別損失も含まれるため、ROEが一時的に大きく変動する場合があります。よって、決算時期に何が起きたか把握して投資判断を行う必要があります。

ポイント

ROE = 純利益 ÷ 純資産

EPS(★★★)

めちゃくちゃ重要な指標です。

儲けを発行株式数で割ることで、1株当たりの儲けを算出できます。配当金は1株当たりで公表されるので、基本的にはこのEPS以上になることはありません。

EPS以上に配当金を出している場合は、儲けた分よりも多くの支払いをしているので、家計で言うと赤字となります。ちょっと会社が無理してると感じてしまい、今後の経営が心配になりますね。

ポイント

EPS = 純利益 ÷ 発行株式数

PER(★★★)

これもめちゃくちゃ重要な指標です。

PERは株価収益率を示しており、定義にあまり拘らず、割安/割高を判断する指標と覚えましょう。

基本的には15倍が適正水準となり、10倍以下は割安、20倍以上は割高です。ただ、業種によって割安/割高の水準は少し異なるので、あくまでも参考としてください。

PERの活用方法としては以下の数式があります。株価が数式に入っていると言うことは、将来のEPS予想値とPERの値から、適正株価がわかると言うことです。私はこれを基に購入金額を設定しています。

例えば、過去3年間のPERが8から12倍の間で推移していて、将来のEPSが300円と発表された場合、将来の株価の範囲は2,400円から3,600円と計算でき、現在の株価が2,400であれば買いと判断できます。

このように、EPSとPERを活用して投資判断ができるようになります。

ポイント

PER = 株価 ÷ EPS

配当利回り(★★★)

高配当か否かを判断する指標です。投資金額に対し何%の配当金が貰えるのかが分かり、配当利回りが高いほど、高リターンの銘柄であると判断できます。

ただし、業績悪化懸念による株価急落で配当利回りが高くなって、将来減配というようなこともありますので、他の指標と併せて判断するようにしてください。

ポイント

配当利回り(%) = 配当金 ÷ 株価 × 100

配当性向(★★)

配当性向は企業がEPSに対し、どの程度配当金を出すか示した指標です。例えば配当性向が40%でEPSが300円だった場合、配当金は120円となります。

企業が儲けた金額をどれだけ配当金に還元するかが分かりますので、企業の株主還元に対する姿勢とも取れます。

配当性向が大きいほど、配当金は大きくなりますが、90%など極端に高い場合には、今後の増配や企業の成長は見込めない(企業が成長するための投資ができない)等の判断ができますので、高すぎる銘柄にも注意しましょう。

自己資本比率(★)

会社を経営するためには、従業員の給料や機材購入費などのお金が必要です。このお金のうち、借金などではなく、自己資本(自分のお金)の割合を示した指標です。

借金しすぎるのも良くないですが、借金しないことも企業の成長の妨げになるので良くないです。

一般的には50%の自己資本比率であれば健全な財務状況となりますので、確認しておきましょう。

ポイント

自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資本 × 100

フリーCF(★)

CFはキャッシュフローのことです。フリーCFとは企業が自由に使えるお金のことで、個人で言うと財布の中の現金をイメージしていただくと良いです。

この指標が高ければ経営として問題ないです。なぜならフリーCFで借金の返済や自社株購入など、経営の幅が広がるからです。

一方、マイナスであった場合はその原因を確かめましょう。売上高や純利益が減少していれば問題ですが、設備投資などで一時的に減少しているのであれば問題ありません。

この指標を確認しようとすると時間がかかるので、後回しでも良いですが、企業の経営の自由度がわかるので、余裕があれば確認してみてください。

まとめ

いくつかの指標をまとめましたが、まずは星★3つの指標を確認して、投資するか否か判断するようにしましょう。初めは難しいですが、高配当株投資では重要な買い時について、分析できるようになりますので、下記の指標の解説が皆さんのお役に立てれば幸いです。

確認すべき指標

・売上高(★★)

 →企業の収入

・利益率(★★)

 →効率的に儲けたか

・EPS(★★★)

 →1株当たりの儲け

・PER(★★★)

 →割高か割安か

・配当利回り(★★★)

 →投資に対する配当金

・配当性向(★★)

 →企業の配当スタンス

・自己資本比率(★)

 →企業の財務評価

・フリーCF(★)

 →経営の自由度

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