こんにちは、ととです。
2023年3月期決算が続々出てきましたね。私の保有銘柄である稲畑産業の決算分析を行なっておりますので、決算の見方やどこを見ていいか分からない方は、ぜひ参考にしてください。
今回の記事を確認することで、今後の投資判断(いつ買うか)の参考となり、負けにくい高配当株投資に近づくことができます。
銘柄分析については、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
稲畑産業
情報電子事業や合成樹脂事業を柱とする化学専門商社です。売上を見てもこの2つの柱で売上高の82%を占めます。地域別では主にアジア向けに取引を行なっていることがわかります。
高配当かつ株主優待のQUOカードが魅力となり、高配当株投資家に人気の銘柄となっております。
ファクトシート|稲畑産業株式会社ファクトシート|稲畑産業株式会社稲畑産業の株価情報など、投資家情報についてご覧いただけます。
指標分析
売上高【評価:○】
売上高についてはコロナで減少はしましたが、そこから回復基調で推移し、今年度の予想についても右肩上がりをキープしております。
利益率(ROE)【評価:○】
2022年3月期に大幅に上昇して以降もその水準をキープしており、一般的に卸売業の平均値10.7%に対して上振れしていますので、問題ない数値かと考えます。
EPS【評価:○】
EPSも2022年3月期から大きく下げることはなく、今年度も昨年度から上振れする見込みですので、問題ないと考えます。
PER【評価:△】
過去5年のレンジは5.5から10.4で推移しており、今年度末のEPSから現在(2023/5)のPERを算出すると、7.8となりおよそ平均値付近と考えます。
投資するにあたって可もなく不可もなくといったところで、判断が難しいですね。
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配当利回り【評価:△】
配当金は今年度5円増配となり、120円となりました。これにより現在(2023/5)の配当利回り(税引前)は4.11%となりました。QUOカードの配当金まで含めると、最大4.8%となります。
ちなみに株主優待は保有年数により変動し、最大で3年以上保有した場合100株で2,000円のQUOカードが受け取れます。1株当たり最大で140円(120円+20円)の配当と見なすことができます。
一方で、配当利回りのここ5年間の推移は2.52から5.51%となっているので、平均より高い値となっております。私としては新規投資は株価がもう少し下がったところで追加投資したいです。
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配当性向【評価:○】
配当方針としては2023年度までは累進配当を宣言しており、減配の恐れはないです。今後は2024年度以降の方針に注目したいです。
また、配当性向も30%台であるため、決して無理していない水準であると判断できます。
自己資本比率【評価:○】
自己資本比率も40から50%を推移しており、問題ありません。
フリーCF【評価:△】
2022年3月期で営業CFの低下によりマイナスとなり心配しましたが、今回の決算では無事にプラスに転換してくれました。今後もモニタは必要でしょうが、ひとまず安心しています。
まとめ
各指標を分析すると、投資対象としては問題ないと判断しています。一方、現在の株価に割安感は感じませんので、今後株価が低下した段階で、追加投資をしていくことになりそうです。
追加投資するタイミングですが、EPSの予想(2024/03)が376.14円で直近5年のPERが5.5〜10.4なので、今後の株価変動は2068円から3911円まで推移すると推定できます。
また、優待含めた配当利回り5%(税引後)の場合の株価は2,240円となりますので、2,300円まで下がってきたら少しずつ投資して、2,240円となったら単元購入を実施しようと考えております。
以上、稲畑産業の決算評価から投資タイミング解説いたしました。投資タイミングについては、個人で投資目的が異なると思いますので、あくまで私の場合で解説しましたが、参考にしていただければ幸いです。
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