こんにちは、ととです。
最近の日経平均の調整局面において、日本株を物色される方も多くなってきました。
日本経済新聞
長期的な株式投資を前提としていれば、この調整局面は絶好の買い場となります。一方、短期でトレードしている方にとってはいつ利確すべきか判断に悩む局面ですね。
私はこれまでの記事でも述べているように、長期的な投資を前提としているので、日本株で投資してもよい銘柄を探しています。
その際に着目しているのが各銘柄の配当利回りですが、配当利回りがどの程度になったら購入するか、事前に目標配当利回りを設定することが肝要です。
事前に設定することによって、株価の変動に伴う感情の変化に影響されず、冷静に投資できるので、購入前に各銘柄の目標配当利回りを設定しておきましょう。
今回は私の目標配当利回り設定方法について、解説いたしますので、ぜひご参考にしてください。
過去の配当利回り実績
目標利回りを設定するにあたり、その銘柄の配当利回り推移を確認することは重要です。なぜなら目標とする配当利回りが過去の推移から大きく外れていると、いつまで経っても購入タイミングが訪れないからです。
例えば、過去の推移が3から5%の配当利回りの銘柄に対して7%の目標配当利回りを設定すると、購入できなくなってしまいます(暴落が来れば買えますが、可能性は非常に低いと考えます)。
例としてリコーリース(8566)の配当利回りの推移を見ていきます。
下図が配当利回りの推移ですが、過去5年では1.97から4.05の間で推移していることがわかります。よって、目標配当利回りを設定するならば、4%ぐらいか欲を出して4.2%程度とすると良いでしょう。
もちろん、目標配当利回りを高くすると購入タイミングは少なくなりますので、会社の将来性など勘案して設定することが肝要です。
マネックス証券
理論株価から算出
大前提、配当利回りは配当金と株価で算出できます。
配当金自体はある程度予測することはできますが、膨大な調査が必要で、かつ正確に予測することは困難なので、とりあえず会社予想の金額を用います。
(ファンダメンタルに長けていれば正確に算出できますが、私はその域ではないです。。。)
次に株価はEPSとPERから算出できます(株価 = EPS × PER)。
EPSは各会社の予想値が出ているのでそれを参考にして、PERは自分自身で設定することで、目標株価が設定できます。
目標株価が設定できれば、配当金を目標株価で割ることで、目標配当利回りが算出できます。
先ほどの例と同様に、リコーリース(8566)で目標株価&配当利回りを算出したいと思います。
初めに当該銘柄の情報を調査します。10/24の株価は4,350円、配当金は150円、EPSは467.16となっています。初めはこのぐらいでいいです。
次にPERを自分で設定します。下図がリコーリースのPER推移ですが、過去5年では平均は8.8で最小6.5から最大11.7で推移しており、現時点のPERは9.3です。なお、現時点のPERは現時点の株価とEPSから算出しています。
例えば、コロナ影響を除外したいのであれば、20/01-20/07の期間を除外して考えて、20/07-現在までで見ると、平均は8.6で最小7.3から10.3までの間で推移しているので、最も割安に買えるのは7.3の時と判断できます。
PERが7.3の場合、EPSは467.16なので、目標株価は7.3 × 467.16 = 3,410となり、配当金が150円なので、目標配当利回りは4.4%(150÷3,410)になります。
ただし、PERの最小値を使用するのは何らかの暴落が訪れた時を想定していると考えてください。暴落したら、3,410円ぐらいで購入すれば問題ないという心算です。
平時では平均の8.6を使用すると、株価は4,018で配当利回りは3.7%となりますので、一旦はここまで下落するのを待ちたいと思います。
マネックス証券
以上のようにして、PERを自身で設定することによって、目標株価を自分で設定することができます。
まとめ
過去の推移とEPS×PERからそれぞれ目標株価&配当利回りを算出してきました。
結果として、例で挙げたリコーリースの目標配当利回りは、平時の一時的な下落時のPER7.3を購入の目安と考えると、株価3,410円で配当利回り4.4%となります。
流石にここまで下落するタイミングはないと考えれば、もう少し設定PERを高めにしても良いかと思います。また、株主優待を加味して購入に踏みきっても良いです。
以上、今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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