新NISA口座開設前に知っておくべきこと4選

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こんにちは、ととです。

前回の記事では新NISAが開始された時の投資戦略について解説しましたが、今回は新NISA口座をどの証券会社で開設するか、その決め手になった要因について解説します。

証券口座の比較サイトは数多ありますが、大多数が過度に細かく比較しており、「これから投資を始める人はついて行けんやろ」と思うことがありましたので、今回は本当に検討すべき比較項目に絞って解説していきます。

新NISA口座をどの証券会社で開設するかまだ決めていない方は、今回の記事をご覧いただき、ご自身の投資スタイルに合った新NISA口座を開設しましょう!

今回の記事のポイントです。これだけ見てもOKです。

証券口座選択のポイント

・投資信託購入時のポイント還元は楽天証券がお得

・投資信託保有時のポイント付与はSBI証券がお得

・単元未満株手数料は頻繁に取引すれば楽天証券、長期保有方針であればSBI証券がお得

・外貨両替手数料はキャンペーンが続けば楽天証券がお得

本当に比較すべき項目

早速、NISA口座の比較を行なっていきます。ちなみに今回はSBI証券と楽天証券を比較していきますが、よほどのこだわりが無い限り、この2つの口座のいずれかでOKです。

クレカ積立

新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠では投資信託を投資することになります。

この時、投資信託を購入する際にクレジットカードを使うことでポイント還元があり、それぞれの口座で差があります。下表にまとめました。

なお、SBI証券では三井住友カード、楽天証券では楽天カードが対象です。

還元対象は月5万円までですので、年間最大60万円分に対してポイントが付与されます。

新NISAではつみたて投資枠が120万円ありますので、残り60万円にはクレジットカードではポイントがつきません。しかし、楽天証券においては、楽天カードから楽天キャッシュにチャージすることで、残り60万円分にも0.5%の還元率が付与されます。

以上より、年間120万円の枠の中では、SBI証券は3,000ポイント、楽天証券は6,000ポイント獲得できることになります。

よって、年会費0円のカードであれば、楽天証券で投資信託を購入した方がポイントの還元率が高いため、新NISAで投資信託を購入しようとするのであれば、楽天証券をオススメいたします。

ちなみに、投資信託購入時の還元率を上げるために上位のカードにする場合は、手数料負けしてしまうので、オススメしません。

例えば、三井住友プラチナプリファードにした場合、年間60万円に対し5%加算されるので、30,000円となりますが、カード年会費が33,000円のため実質3,000円損しています。

上位のカードにする際は、投資信託以外の通常の買い物等でも使用していて、還元率の効果が大きい場合のみとしてください。

投資信託ポイント

双方の証券口座で投資信託を所有しているだけでポイントが付与される制度があります。SBI証券では投信マイレージ、楽天証券では投資信託資産形成ポイントと言われ、それぞれ付与されるポイントが異なります。

SBI証券では保有額に対して毎月付与され、楽天証券は保有額が一定の金額に到達すると付与されます。

下表に楽天証券で付与されるポイントと同じ保有額だった場合にSBI証券で付与されるポイントを示しました。なお、SBI証券は保有する投資信託によっては付与率が高まることもありますが、今回は最低付与率で表を作っています。

両者の決定的な差は、SBI証券は毎月付与されるのに対し、楽天証券は付与タイミングが1回だけという点です。

また、保有額に対する付与ポイントもSBI証券の方が大幅に高いため、SBI証券で投資信託を保有する方がお得です。

参考として両証券の付与条件を添付しています。

・SBI証券

・楽天証券

単元未満株手数料

SBI証券はS株、楽天証券はかぶミニとして単元未満株が購入できます。

単元未満株はリスクの分散が図れることや少額で投資を始めることができるため、是非活用したい制度です。

両者の売買取引の手数料を取引額ごとに比較すると以下の通りです。

SBI証券は売却時のみ0.55%(最低55円)の手数料がかかり、楽天証券は売却時の11円に加えて購入と売却時に0.22%の手数料がかかります。

単元未満株の取引では、いずれの金額でも楽天証券がお得という結果になります。

一方、私もそうですが配当目当てで売却を考えていない方は、SBI証券の手数料が無料(0円)となるので、SBI証券をオススメします

また、どうしても売却が必要な時は単元で売ることで、手数料をゼロにすることができます。

以上のことから、単元未満株を頻繁に売買する方は楽天証券、売却を考えていないまたは単元で売る予定の方はSBI証券がお得になります。

→単元未満株の取引手数料は無料化され、2023年12月13日には寄付・引け取引のスプレッドが無料化されました。

外貨手数料

双方の証券口座では外国株が購入でき、日本円を外貨に両替して投資することができます(そのまま日本円でも投資可能)。

その際、為替コスト(手数料)が発生するのですがSBI証券(住信SBIネット銀行)で片道6銭、楽天証券で片道25銭です。

ただし、楽天証券は頻繁にキャンペーンを実施しており、実質3銭での取引が可能です。よって、キャンペーンがいつまで続くかわかりませんが、キャンペーンに参加できれば、楽天証券の方がお得に両替できます。

→2023年12月20日現在、外貨為替手数料(米ドル)の手数料は無料となっています。

新NISA方針

私はこれまでNISAを楽天証券で運用して、SBI証券に移行しようと思ったこともありましたが、一般NISAのロールオーバーができなくなるため、楽天証券のままでした。

しかし、新NISAが始まることにより、ロールオーバーがなくなることも踏まえて、今回の比較結果を基に、以下の理由でSBI証券に移行することを決めました

  • ロールオーバーがなくなる
  • 投信マイレージのメリットが大きい
  • 取引次第で単元未満株の手数料が無料にできる
  • クレカ積立と外貨手数料のメリットが投信マイレージと比較して少ない

まとめ

証券口座選択のポイント

・投資信託購入時のポイント還元は楽天証券がお得

・投資信託保有時のポイント付与はSBI証券がお得

・単元未満株手数料は頻繁に取引すれば楽天証券、長期保有方針であればSBI証券がお得

・外貨両替手数料はキャンペーンが続けば楽天証券がお得

新NISAまでもう少しですが、自身の投資方針に合った証券口座を作れるよう、しっかり投資方針を固めることも重要です。

以上、今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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