SBIネオモバイル証券(以下ネオモバ)のサービス終了が発表され、今持っている株式の処置やサービス利用料(以下利用料)について、自分が何をすべきか分からない方も多いと思います。
今回は公式発表されたサービス終了までのスケジュールから、株式の移管処置や実質増加する利用料を払わないための処置等について、やるべきことを解説しております。
今回の記事を見ることで、ご自身の投資スタイルに合ったネオモバの終活ができ、余計な利用料を払わずに済みますので、ぜひご覧ください。
ネオモバとは
ネオモバとは、国内株式を1株単位から購入できる証券口座で、Tポイントでの株式購入も可能です。
一般的に国内株式は100株単位での購入なので、1株単位でてきると、1/100の価格で購入できるメリットがあります。
仮に1株5,000円の株式であれば、通常50万円が必要ですが、5,000円から買えるということです。
また、月50万円までの取引であればサービス利用料は220円で、ネオモバ限定Tポイントが200ポイント付与されるため、実質月20円で利用できるサービスです。
その20円という低コストと1株という気軽さから、多くの投資家に利用されていましたが、2023年をもってSBI証券と合併され、サービス終了となります。
合併までにやるべきこと
まずはSBI証券との合併スケジュールは以下の通りです。合併自体は2024年の1月9日なので、2023年のうちはネオモバで取引が可能ということになります。このスケジュールの中で抑えるべきポイントも下記に記載します。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせSBI証券(旧:SBIネオモバイル証券)SBIネオモバイル証券はSBI証券と経営統合(合併)しました
株式の入出庫
SBI証券との合併後は、保有していた株式はSBI証券に自動的に移されることになります。SBI証券の口座を持っていなくても、新たに口座が作られます。
普段SBI証券を利用していない方で、現在使用しているSBI証券以外の口座にネオモバの株式を移管したい場合は、以下URLから手続きを実施し、2023年11月までに完了させる必要があります。
株式の移管出庫|ネオモバSBI証券(旧:SBIネオモバイル証券)SBIネオモバイル証券はSBI証券と経営統合(合併)しました
なお、SBI証券でも単元未満株(S株)の取引は可能です。以下に手数料を示しますが、売却の際に最低55円の手数料がかかります。ネオモバの月20円がいかに安かったのかが分かりますね。
ただし、売却時に手数料がかかるのは単元未満株の場合ですので、継続して購入して単元株(100株等)として売却する場合は、手数料はかかりません(アクティブプランで約定代金が100万円までの場合)。
また、高配当株を売らずに配当をもらい続けるスタンスの方は、買付時に手数料が無料なのは嬉しいですね。
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サービス利用料
ネオモバの最大のメリットとして、サービス利用料220円(月間取引額50万円以下)に対して、ネオモバ限定Tポイントが200ポイント付与されるため、実質月20円で利用できるということを上記で述べましたが、今回の合併に伴い7月分以降はポイントが付与されなくなってしまいます。
最後のポイント付与が6月分となり、200ポイントが7月3日に付与されます。
実質サービス利用料月20円を220円に増加させたくない場合は、7月の最終営業日の15時までに口座の一時停止処置を行いましょう。一時停止することでサービス利用料が請求されません。
また一時停止中でも、サービス利用料がかからずに株式の入出庫は可能です。
よって、7月中に口座を一時停止して、SBI証券以外に株式を移したい方は11月までに移管手続きしましょう。
また、そのままSBI証券口座へ株式を移管する方は一時停止後、特に処置は不要です。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の経営統合に関するお知らせSBI証券(旧:SBIネオモバイル証券)SBIネオモバイル証券はSBI証券と経営統合(合併)しました
まとめ
今回はネオモバとSBI証券の合併前に知っておくべきことについて解説しました。
重要なポイントを下記に示しますので、この情報が皆様の一助となれば幸いです。
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